井上 迅2022年5月30日読了時間: 1分百年前の今日 1922年5月30日 井上正子日記1922年(大正11)5月30日五月卅日 火曜日 晴 起床六時 就眠十時弟の十一回目の誕生日である。夜母上にお手伝いして御馳走を沢山こしらえる。一回一回こうして誕生を重ねていく弟を見るとそのたびに大きく賢くなっていくのを見て心からその将来を幸福にと祈らずにはいられない。父上は今日朝早くから竹生島ちくぶしまに島めぐりにおいでになりつい先お帰りになった。随分お疲れになった事だろうと思った。幼い頃の井上正子と弟 彰淳(淳麿)
1922年(大正11)5月30日五月卅日 火曜日 晴 起床六時 就眠十時弟の十一回目の誕生日である。夜母上にお手伝いして御馳走を沢山こしらえる。一回一回こうして誕生を重ねていく弟を見るとそのたびに大きく賢くなっていくのを見て心からその将来を幸福にと祈らずにはいられない。父上は今日朝早くから竹生島ちくぶしまに島めぐりにおいでになりつい先お帰りになった。随分お疲れになった事だろうと思った。幼い頃の井上正子と弟 彰淳(淳麿)
百年前の一昨日と昨日と今日 1922年8月28日(月)8月29日(火)8月30日(水) 井上正子日記1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。...
Comments