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釋源祐

百年前の昨日と今日 1922年8月19日(土)8月20日(日) 井上正子日記

1922年(大正11)8月19日

八月十九日 土曜日 晴 起床五時十分 就眠十時

暑さはまだまだ去らない。毎日やっぱり暑苦しい日は続く。

ほんとにいやになる。早く今日一日がすんで欲しいと願うのだった。

そして夜に入って静かになる時、一体何して暮らして来たろうと思うとたまらない程いらいらして来るのである。

どうして暑さにはこう怠惰になるのでしょうと、つくづく思わる。


1922年(大正11)8月20日

八月二十日 日曜日 晴 起床六時 就眠十時

夜久川様の所へお邪魔に上る。

久々に徳ちゃんにもお目にかかって、いろいろその後の事も伺う。

奥谷さんの門下の徳ちゃんは中々絵もお上手におなりになった。沢山の美しい御習作を見せていただき一つ一つに感心してしまうのであった。

長い間お邪魔して帰宅した時、美しい夏の月は輝かしく道を照らしていた。


奥谷さん 奥谷秋石(1871-1936)ヵ。大阪出身の日本画家。円山派の画風を学び京都画壇で活躍。家塾を開き門弟の養成に尽くした。

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